3-4:都城の顔 「牛肉・豚肉 」
2011年09月20日
もう30年は経つでしょうか、初めて 近江八幡市 を訪ねて時のことです。
- 近江八幡は滋賀県にある街です。 ○ 近江八幡市 - Wikipedia
- ・・・
- 現在は合併したようですが東隣の安土町に今は跡形も無い 安土城 を見に。
-
-
- 
- 「 復元イラスト 中世の城と合戦 - 藤井尚夫著 」 表紙 安土城復元イラスト
- おそらく東から西を見ている画。城後方に見えているのが西の瑚でしょう。
城の縄張りやその城下に創られる街並への関心から訪ねたはずなのですが、
それ以上似に、今もその記憶を鮮明に残している事柄があります。
・・・
それは、昼飯を食おうと近江八幡の街をぶらついていて見つけた ステーキ屋 です。
- のぼりだったか看板だったか、店先に 「 近江牛 」 の文字。
「 近江牛 」 はやはり美味いねぇ!ということではなくて、
そのステーキ屋が隣に店を構えていた肉屋さんの店だったことに感心したのでした。
- 全国津々浦々の 「 食の名産品 」 も収穫され運ばれそして食されるが普通でしょうが、
- 例えば、漁獲された 「 魚 」 は都市へ運ばれもしますが地元でも消費されます。
- 当り前のことです。昔から港町だけは名産品のノボリがはためいているもんでした。
-
- - 下関で 「 ふく 」 を食わずしてどうしましょう。
- - 佐賀関で 「 あじ、さば 」 を食わずしてどうしましょう。
- - 高知で 「 かつを 」 を食わずしてどうしましょう。
- - 明石で 「 たい、たこ 」 を食わずしてどうしましょう。
- - 桑名で 「 はまぐり 」 を食わずしてどうしましょう。
「 魚 」 が発する地元消費の考えに比較すると、他の産品のそれは何故か弱いものです。
ところが、流石に 「 近江牛 」 ともなると 地元で食わすんだなぁ! と妙に感じ入ったわけです。
- それも肉屋さんが店の横でまるでコロッケ売るようにサラッとステーキ屋を。
・・・・・・
・・・・・・
実はそこには布石がありまして、その数年前に紀州半島一周のバイクツーリングをした時の記憶です。
京都から国道1号線を時計周り、三重県の津市を過ぎて国道23号線を南下して暫くすると、
もう堪らないくらいのいい匂いが道に、街中に漂って います。
な、な、何だ? ・・・ そこが 松阪 でした。
- 流石に 「 松阪牛 」 ともなるとババ~ンと 地元で食わすんだなぁ!と驚嘆したわけでした。
兎にも角にも、これらの県の 牛肉の消費量 が半端ないのは御覧の通りで、
クリックで当該サイトを開きます
○ 都道府県別統計とランキングで見る県民性 - 牛肉消費量ランキング
しかし考えても御覧なさい、家庭でも多少は多めに食しているかもしれませんが、
おそらくこの数字には観光客の食している 「 牛肉 」 もカウントされているはずなのです。
この事実は、じ、つ、に、侮れぬ力です。
食のブランド は 「 地場 」 に根を張ってこそのブランド だと思い知らされるばかりです。
- ちなみに宮崎県の数値はそれらの県のおよそ 2/3 にしか過ぎません。
「 ( 訪れた人に ) その地で採れたものをその地で食べさせる 」
言うならば、産地直食 です。これ以上の食の贅沢ってもんもないのではないでしょうか。
- 残念ながら、私は都城で過した年月にそのような街の姿を見ることはありませんでした。
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
さて消費量は以上のとおりなのですが、生産量 」 は?と問えば、都城は最大の生産地であることが判明します。
○ 農林水産省 > 統計情報 > 分野別分類/作付面積・生産量、被害、家畜の頭数など > 畜産統計調査
の、[ 市町村別データ 平成18年 ] を覗いてみることにします。
クリックで拡大:1110*4670pxl
- 農林水産省報告書から部分抜出、加色
県単位で見ますと北海道が飛びぬけていますが、市町村単位になりますとダントツで都城がトップなのがわかります。
- 今回チェックしていた項目は、「 飼育頭数 」 です。
- ・・・
- ちなみにトップ8を列挙しておくと、
- 1 ● 都城市 : 67,000 頭
- 2 ● 鹿屋市 : 43,900 頭
- 3 ● 菊池市 : 34,500 頭
- 4 ● 曽於市 : 34,400 頭
- 5 ● 小林市 : 27,500 頭
- 6 ● 指宿市 : 27,400 頭
- 7 ● えびの市 : 26,200 頭
- 8 ● 石垣市 : 25,800 頭
都城と言わず、隣接する市が軒並みリストアップされています。正に、この地は肉牛の一大生産地の名に恥じません。
・・・・・・
・・・・・・
ところで上記表に 「 豚の飼育頭数 」 も併記されていたのでお気づきかと思いますが、こちらも No.1 です。
- - ちなみにトップ8を列挙しておくと、
- - 1 ● 都城市 : 376,100 頭
- - 2 ● 鹿屋市 : 283,300 頭
- - 3 ● 鉾田市(茨城) : 201,000 頭
- - 4 ● 曽於市 : 185,100 頭
- - 5 ● 旭市(千葉) : 182,300 頭
- - 6 ● 川南町 : 141,60027,400 頭
- - 7 ● 大口市(現 伊佐市) : 139,400 頭
- - 8 ● 志布志市 : 113,200 頭
-
- 気になるので、消費量も調べておきましょう。
-
-
クリックで当該サイトを開きます
- ○ 都道府県別統計とランキングで見る県民性 - 豚肉消費量ランキング
昨今、「 第六次産業 」 なる言葉が盛んに言われるようになりました。
○ 第六次産業 - Wikipedia
農産物もまだ90年代も半ばまでなら作って送り出すだけでよかったかもしれません。
しかしそこから一歩前に踏み出すためには、「 地場で食す ( 食わす ) 」 ステージが求められているように感じます。
- 言うのが憚られますが、都城は昔っからそこが欠けています。
街の真ん中に 「 都城牛 」 「都城豚 」 「 都城牛 」 「都城豚 」 「 都城牛 」 「都城豚 」 の看板をキラリと煌かせ、
ヨダレが垂れて仕方が無いくらいに旨そうな肉の匂いでも漂わせるくらいでなければ!
と、敢えて言わせて貰います。 何てったって日本一 なんですから。
- これはシャッター街を見た他所の人間の言 ・・・ 「 本当に日本一? 」
- う~ん、くやしいなぁ。
3-7:都城の顔 「鶏肉」 も日本一
3-6:都城の顔 「都城市民会館」造形、沈思黙考
3-5:都城の顔 「牛肉・豚肉 」 補足考
3-3:都城の顔 「弓 - 竹」 -2
3-2:都城の顔 「弓 - 竹」 -1
3-1:都城の顔 「木材 - 杉」
Posted by Kashiwa★da at 08:00 | Comments(0)
| Identity Profile / 街 要素
- 近江八幡は滋賀県にある街です。 ○ 近江八幡市 - Wikipedia
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- 現在は合併したようですが東隣の安土町に今は跡形も無い 安土城 を見に。
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- 「 復元イラスト 中世の城と合戦 - 藤井尚夫著 」 表紙 安土城復元イラスト
- おそらく東から西を見ている画。城後方に見えているのが西の瑚でしょう。
城の縄張りやその城下に創られる街並への関心から訪ねたはずなのですが、
それ以上似に、今もその記憶を鮮明に残している事柄があります。
・・・
それは、昼飯を食おうと近江八幡の街をぶらついていて見つけた ステーキ屋 です。
- のぼりだったか看板だったか、店先に 「 近江牛 」 の文字。
「 近江牛 」 はやはり美味いねぇ!ということではなくて、
そのステーキ屋が隣に店を構えていた肉屋さんの店だったことに感心したのでした。
- 全国津々浦々の 「 食の名産品 」 も収穫され運ばれそして食されるが普通でしょうが、
- 例えば、漁獲された 「 魚 」 は都市へ運ばれもしますが地元でも消費されます。
- 当り前のことです。昔から港町だけは名産品のノボリがはためいているもんでした。
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- - 下関で 「 ふく 」 を食わずしてどうしましょう。
- - 佐賀関で 「 あじ、さば 」 を食わずしてどうしましょう。
- - 高知で 「 かつを 」 を食わずしてどうしましょう。
- - 明石で 「 たい、たこ 」 を食わずしてどうしましょう。
- - 桑名で 「 はまぐり 」 を食わずしてどうしましょう。
「 魚 」 が発する地元消費の考えに比較すると、他の産品のそれは何故か弱いものです。
ところが、流石に 「 近江牛 」 ともなると 地元で食わすんだなぁ! と妙に感じ入ったわけです。
- それも肉屋さんが店の横でまるでコロッケ売るようにサラッとステーキ屋を。
・・・・・・
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実はそこには布石がありまして、その数年前に紀州半島一周のバイクツーリングをした時の記憶です。
京都から国道1号線を時計周り、三重県の津市を過ぎて国道23号線を南下して暫くすると、
もう堪らないくらいのいい匂いが道に、街中に漂って います。
な、な、何だ? ・・・ そこが 松阪 でした。
- 流石に 「 松阪牛 」 ともなるとババ~ンと 地元で食わすんだなぁ!と驚嘆したわけでした。
兎にも角にも、これらの県の 牛肉の消費量 が半端ないのは御覧の通りで、

○ 都道府県別統計とランキングで見る県民性 - 牛肉消費量ランキング
しかし考えても御覧なさい、家庭でも多少は多めに食しているかもしれませんが、
おそらくこの数字には観光客の食している 「 牛肉 」 もカウントされているはずなのです。
この事実は、じ、つ、に、侮れぬ力です。
食のブランド は 「 地場 」 に根を張ってこそのブランド だと思い知らされるばかりです。
- ちなみに宮崎県の数値はそれらの県のおよそ 2/3 にしか過ぎません。
「 ( 訪れた人に ) その地で採れたものをその地で食べさせる 」
言うならば、産地直食 です。これ以上の食の贅沢ってもんもないのではないでしょうか。
- 残念ながら、私は都城で過した年月にそのような街の姿を見ることはありませんでした。
・・・・・・
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さて消費量は以上のとおりなのですが、生産量 」 は?と問えば、都城は最大の生産地であることが判明します。
○ 農林水産省 > 統計情報 > 分野別分類/作付面積・生産量、被害、家畜の頭数など > 畜産統計調査
の、[ 市町村別データ 平成18年 ] を覗いてみることにします。

- 農林水産省報告書から部分抜出、加色
県単位で見ますと北海道が飛びぬけていますが、市町村単位になりますとダントツで都城がトップなのがわかります。
- 今回チェックしていた項目は、「 飼育頭数 」 です。
- ・・・
- ちなみにトップ8を列挙しておくと、
- 1 ● 都城市 : 67,000 頭
- 2 ● 鹿屋市 : 43,900 頭
- 3 ● 菊池市 : 34,500 頭
- 4 ● 曽於市 : 34,400 頭
- 5 ● 小林市 : 27,500 頭
- 6 ● 指宿市 : 27,400 頭
- 7 ● えびの市 : 26,200 頭
- 8 ● 石垣市 : 25,800 頭
都城と言わず、隣接する市が軒並みリストアップされています。正に、この地は肉牛の一大生産地の名に恥じません。
・・・・・・
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ところで上記表に 「 豚の飼育頭数 」 も併記されていたのでお気づきかと思いますが、こちらも No.1 です。
- - ちなみにトップ8を列挙しておくと、
- - 1 ● 都城市 : 376,100 頭
- - 2 ● 鹿屋市 : 283,300 頭
- - 3 ● 鉾田市(茨城) : 201,000 頭
- - 4 ● 曽於市 : 185,100 頭
- - 5 ● 旭市(千葉) : 182,300 頭
- - 6 ● 川南町 : 141,60027,400 頭
- - 7 ● 大口市(現 伊佐市) : 139,400 頭
- - 8 ● 志布志市 : 113,200 頭
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- 気になるので、消費量も調べておきましょう。
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- ○ 都道府県別統計とランキングで見る県民性 - 豚肉消費量ランキング
昨今、「 第六次産業 」 なる言葉が盛んに言われるようになりました。
○ 第六次産業 - Wikipedia
農産物もまだ90年代も半ばまでなら作って送り出すだけでよかったかもしれません。
しかしそこから一歩前に踏み出すためには、「 地場で食す ( 食わす ) 」 ステージが求められているように感じます。
- 言うのが憚られますが、都城は昔っからそこが欠けています。
街の真ん中に 「 都城牛 」 「都城豚 」 「 都城牛 」 「都城豚 」 「 都城牛 」 「都城豚 」 の看板をキラリと煌かせ、
ヨダレが垂れて仕方が無いくらいに旨そうな肉の匂いでも漂わせるくらいでなければ!
と、敢えて言わせて貰います。 何てったって日本一 なんですから。
- これはシャッター街を見た他所の人間の言 ・・・ 「 本当に日本一? 」
- う~ん、くやしいなぁ。
3-7:都城の顔 「鶏肉」 も日本一
3-6:都城の顔 「都城市民会館」造形、沈思黙考
3-5:都城の顔 「牛肉・豚肉 」 補足考
3-3:都城の顔 「弓 - 竹」 -2
3-2:都城の顔 「弓 - 竹」 -1
3-1:都城の顔 「木材 - 杉」
3-6:都城の顔 「都城市民会館」造形、沈思黙考
3-5:都城の顔 「牛肉・豚肉 」 補足考
3-3:都城の顔 「弓 - 竹」 -2
3-2:都城の顔 「弓 - 竹」 -1
3-1:都城の顔 「木材 - 杉」