島津荘水流百景-012 / 都城~(境界)~三股
2017年08月06日
- 都城盆地、葉脈の如き数多くの水の流れでこの地の景が作られていたのではないか。
- 私はそんな想いが日に日に増しています。
-
- その想いに至った理由については簡単ではあるけれど次の記事に記したので、宜しければどうぞ。
- ● <休憩一服> 都城の「幕末の道」を今の地図に落してみた
-
- ということで、都城を離れて数十年、時を失した感もありますが、
- ここ都城(島津荘)の街中で見られる水流の景色を少しづつでも記憶していきたいと思います。
● ● ●

※クリックで拡大 「 800*1200 」 : これ、姫城川の源流?
これまで度々触れてきた何とも不思議な「姫城川」と「柳河原川」の始点について。
※このことについては、以下の記事で触れてきた。
● 2017/03/24 : 島津荘水流百景-005 / 都城東公園
● 2017/04/14 : 島津荘水流百景-008 / 一万城町
一般的に川の始まる処は山あいの草の茂る岩の窪みなどからチョロチョロと水が流れ出し、
それを「源流」などと呼べば如何にも!な風情なんだけど、さて上の写真を見て如何でしょう?
一応、向こうからも振り返って見てみよう。

※クリックで拡大 「 800*1200 」 : 姫城川の源流の真上に立つ?
今、私は姫城川の源流の真上に立っているわけだけれど、いやはや何ともここは道路なのだ。
・・・
その?の説明には、上記の 2017/03/24 : 島津荘水流百景-005 / 都城東公園 で載せた地図が最適だ。
何のことを言っているか判らぬ人も多かろうから、ここに再掲しておきたい。
この機会に、姫城川の変遷を航空写真で確認してみようと思い立つ。
簡単に入手できる 1974年(国土地理院)の写真を現在のそれ(goo地図)を見比べてみたい。

※クリックで拡大 「 1540*2370 」 ※上から ●現在・地図 ●現在・航空写真 ●1974・航空写真
ご自分で検証したい方はこちらのリンクを。
● 国土地理院 はこちら - 左上「情報」クリックして、「空中写真:1974~1978」を選択
● goo地図 はこちら - 左上で「地図」「航空」等を選択
・・・・・・
姫城川の改修工事が始まってすぐの1974年の航空写真がなかなか面白い。
・・・
現在の若葉町に当たる範囲では、元々の曲がりくねった川の姿がまだ残っている様子が見て取れる。
一万城町の範囲は既に改修されたらしく既に現在の姿がそこにあるようだが、
一本北を流れる柳川原川はまだ昔の姿を残しており、また当然ながら姫城川への放水路も見当たらない。
※2017/03/24 : 島津荘水流百景-005 / 都城東公園 から引用
この地図を見てもらうと一目瞭然だが、いきなり2つの川が出現している。
上が「柳河原川」で下が「姫城川」なのだが、三股町から都城市に入った地点で突如姿を現す。
1974 年の時点で、既にその形態なのも判るはずだ。
一つ前の記事に書いた大垣の水門川だが、元々が堀だったという。
シラス台地に生まれる川も狭く深くシラスを削って行く。形状はまるで堀と言ってよい。それは現在の「姫城川」と「柳河原川」の姿形状を見れば頷けるはずだ。
下刻(かこく)と言うのだそうだ。 ● 下刻作用(かこくさよう)とは - コトバンク
それなのにである、「姫城川」と「柳河原川」は一歩三股町に入った処で眼の前から姿が消える。
・・・
写真を見ての通り、川は突然に「堀」で始まっている。そしてその「堀」の横っ面から土管が何本か突き出ているのを知るが、その先の三股町では一面拡がる農地を見渡すしかない。
・・・・・・
・・・・・・
この三股町に於ける「姫城川」と「柳河原川」の有り様はどう理解すればよいのだろうか?
・・・
思うに、水管だけ埋設し元々あった川を埋め戻し平坦な一面の農地を造ったのではと推測するしかない。
しかし大雨時の増水での被害を見てしまうと、今のままでの治水法では如何ともしがたい気がする。
この眼で見た、大雨で流された土砂が川中に堆積し、その上草木がぼうぼうの放置状態だったあの「姫城川」の無様な姿が思い出されて仕方がない。
景の醜さだけではない。水の流れが阻害されるのが問題なのだ。
結節点にワンクッション、丘陵地開発等で設ける貯水池のような設えでもあればとは思うけれど、
今となっては「◎△$♪×¥●&%#?!&%#▲」ってことだろう。
・・・
そしてまた、何故に川の姿、治水への対処法がここまで明確に違うのか、違ったのかという疑問も生まれるのだが、資料なり詳しい人となりとこのところ調べて廻るもも未だ成果なしである。そういうわけなので、しっかり調べ終えることが出来た暁にはエヘヘヘヘ、ヤッタゼと嬉々として報告したい。
・・・・・・
・・・・・・
そうそう、こちらが柳河原川の源流?である。 残念なことに、こちらも色気も何にもない。

※クリックで拡大 「 800*1200 」 : こちらは、柳河原川の源流?
● ● ●
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※ 柳河原川の場所は、ここから北に600m程のエル、ミドリ薬局の横。
島津荘水流百景-018 / 長田峡
島津荘水流百景-017 / 甲斐元町
島津荘水流百景-016 / 上川東
島津荘水流百景-015 / 祝吉(郡元町)
島津荘水流百景-014 / 早水公園
島津荘水流百景-013 / 祓川(はらいがわ)湧水
Posted by Kashiwa★da at 16:00 | Comments(0)
| Photo / 島津荘水流百景
- 都城盆地、葉脈の如き数多くの水の流れでこの地の景が作られていたのではないか。
- 私はそんな想いが日に日に増しています。
-
- その想いに至った理由については簡単ではあるけれど次の記事に記したので、宜しければどうぞ。
- ● <休憩一服> 都城の「幕末の道」を今の地図に落してみた
-
- ということで、都城を離れて数十年、時を失した感もありますが、
- ここ都城(島津荘)の街中で見られる水流の景色を少しづつでも記憶していきたいと思います。
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※クリックで拡大 「 800*1200 」 : これ、姫城川の源流?
これまで度々触れてきた何とも不思議な「姫城川」と「柳河原川」の始点について。
※このことについては、以下の記事で触れてきた。
● 2017/03/24 : 島津荘水流百景-005 / 都城東公園
● 2017/04/14 : 島津荘水流百景-008 / 一万城町
一般的に川の始まる処は山あいの草の茂る岩の窪みなどからチョロチョロと水が流れ出し、
それを「源流」などと呼べば如何にも!な風情なんだけど、さて上の写真を見て如何でしょう?
一応、向こうからも振り返って見てみよう。

※クリックで拡大 「 800*1200 」 : 姫城川の源流の真上に立つ?
今、私は姫城川の源流の真上に立っているわけだけれど、いやはや何ともここは道路なのだ。
・・・
その?の説明には、上記の 2017/03/24 : 島津荘水流百景-005 / 都城東公園 で載せた地図が最適だ。
何のことを言っているか判らぬ人も多かろうから、ここに再掲しておきたい。
この機会に、姫城川の変遷を航空写真で確認してみようと思い立つ。
簡単に入手できる 1974年(国土地理院)の写真を現在のそれ(goo地図)を見比べてみたい。
※クリックで拡大 「 1540*2370 」 ※上から ●現在・地図 ●現在・航空写真 ●1974・航空写真
ご自分で検証したい方はこちらのリンクを。
● 国土地理院 はこちら - 左上「情報」クリックして、「空中写真:1974~1978」を選択
● goo地図 はこちら - 左上で「地図」「航空」等を選択
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姫城川の改修工事が始まってすぐの1974年の航空写真がなかなか面白い。
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現在の若葉町に当たる範囲では、元々の曲がりくねった川の姿がまだ残っている様子が見て取れる。
一万城町の範囲は既に改修されたらしく既に現在の姿がそこにあるようだが、
一本北を流れる柳川原川はまだ昔の姿を残しており、また当然ながら姫城川への放水路も見当たらない。
※2017/03/24 : 島津荘水流百景-005 / 都城東公園 から引用
この地図を見てもらうと一目瞭然だが、いきなり2つの川が出現している。
上が「柳河原川」で下が「姫城川」なのだが、三股町から都城市に入った地点で突如姿を現す。
1974 年の時点で、既にその形態なのも判るはずだ。
一つ前の記事に書いた大垣の水門川だが、元々が堀だったという。
シラス台地に生まれる川も狭く深くシラスを削って行く。形状はまるで堀と言ってよい。それは現在の「姫城川」と「柳河原川」の姿形状を見れば頷けるはずだ。
下刻(かこく)と言うのだそうだ。 ● 下刻作用(かこくさよう)とは - コトバンク
それなのにである、「姫城川」と「柳河原川」は一歩三股町に入った処で眼の前から姿が消える。
・・・
写真を見ての通り、川は突然に「堀」で始まっている。そしてその「堀」の横っ面から土管が何本か突き出ているのを知るが、その先の三股町では一面拡がる農地を見渡すしかない。
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この三股町に於ける「姫城川」と「柳河原川」の有り様はどう理解すればよいのだろうか?
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思うに、水管だけ埋設し元々あった川を埋め戻し平坦な一面の農地を造ったのではと推測するしかない。
しかし大雨時の増水での被害を見てしまうと、今のままでの治水法では如何ともしがたい気がする。
この眼で見た、大雨で流された土砂が川中に堆積し、その上草木がぼうぼうの放置状態だったあの「姫城川」の無様な姿が思い出されて仕方がない。
景の醜さだけではない。水の流れが阻害されるのが問題なのだ。
結節点にワンクッション、丘陵地開発等で設ける貯水池のような設えでもあればとは思うけれど、
今となっては「◎△$♪×¥●&%#?!&%#▲」ってことだろう。
・・・
そしてまた、何故に川の姿、治水への対処法がここまで明確に違うのか、違ったのかという疑問も生まれるのだが、資料なり詳しい人となりとこのところ調べて廻るもも未だ成果なしである。そういうわけなので、しっかり調べ終えることが出来た暁にはエヘヘヘヘ、ヤッタゼと嬉々として報告したい。
・・・・・・
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そうそう、こちらが柳河原川の源流?である。 残念なことに、こちらも色気も何にもない。

※クリックで拡大 「 800*1200 」 : こちらは、柳河原川の源流?
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※ 柳河原川の場所は、ここから北に600m程のエル、ミドリ薬局の横。
島津荘水流百景-018 / 長田峡
島津荘水流百景-017 / 甲斐元町
島津荘水流百景-016 / 上川東
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島津荘水流百景-014 / 早水公園
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島津荘水流百景-014 / 早水公園
島津荘水流百景-013 / 祓川(はらいがわ)湧水