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5-1 「DASH海岸」 に 「街づくり」 を想う

2013年06月08日

     -  おことわり
     -  
     -  ※一昨日に「雑記」でアップしましたが、内容的な相応しさから「Vision」へカテゴリー変更します。

皆さんは 「DASH海岸」 をご存知だろうか?
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ヘドロが溜まり魚も住まなくなった小さな一港湾を 本来の江戸前の海に戻そう、というTV番組である。


   5-1 「DASH海岸」 に 「街づくり」 を想う
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ヘドロだらけの海だから、いきなりそこにスズキやアジ、或いはカレイ、アナゴを直に放つようなことはしません。

  - おそらく100人中100人が、そんなことはしないはず。
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  - ところが、悲しいかなほとんどの街の再生事業がその手法に頼った挙句、
  - 姿 (結果) を求めるあまり、「 お魚 」 をそのまんま街の中に放り込んでは霧散してアレッ?
  - という行動を繰り返してしまったように見える。

でも、どにだって例外はあるわけで、それが例えば 「 水族館 」 なんか。

  - でっかいジンベイザメやエイなんかが水槽の中で悠々自適に泳いでいるから驚き、目は点になる。

但しそこは極めて大きな条件が付くわけで、 即ち 「 絶え間ないメンテナンス 」 が必須なこと。
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確かなメンテナンスを提供できるならば、「 お魚 」 は生き生きと泳ぎ回ってもいられますが、
それをできない処が同じやり方を真似ても、「 お魚 」 は全滅ってことになる。 と言うか、なったのだから言葉がない。

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ところで、「 DASH村 」 の場所はあの不幸な原発事故があるまでずっと秘密だったけれど、
「 DASH海岸 」 はなんと検索一発目に出てきてビックリ。

  - ほぼ川崎と言っていい横浜の際。

巾は40mほど、沖に埋立島もあって東京湾までは何と4km、のコンクリートで横っ腹を固められた 「 DASH海岸 」、
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最初の仕事は、最奥部への砂入れでした。


   5-1 「DASH海岸」 に 「街づくり」 を想う
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  砂を入れて作られた人工干潟には東京湾からゴカイやアサリの幼生が流れ着き着底し、
  またボラやクサフグの稚魚やコトヒキの姿がチラホラと見られるようになります。

  そして赤潮対策のために筏を組んで浄化力を持つムール貝入りの網を吊るしたり、
  魚のエサとなるエビの棲み処として竹箒を沈めたりと手は加えられていきます。

  その後も青潮が発生したために、・・・ 限がないので以下、詳細はサイトの「放送内容」へどうぞ。


いやぁ、面白い。 すべきことのものごとがハッキリしている。
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繰り返すけれど、眼の前の海にアサリの幼生やボラの稚魚やエビを放つわけではないんです。
順を追って、彼らがやってきて棲みついてくれるような 「 床 」 を作る ことに注力するだけ。

しかし、だからこそ、そこに 生態系が再構築 されていくことがわかります。 

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ついでに、もう一つ話を付け加えておきたい。 と言うのは、・・・
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先週たまたま会った人が スクラントン という街の出身とのことで、どんな処かな?と Google マップ。


   
   大きな地図で見る


これぞ、どアメリカ!な典型的アメリカン・シティのようです。

  - アメリカの街は、土地の起伏に関係なく平面上にドサッと碁盤目(グリッド)を被せて町を作る。
  - だから、サンフランシスコなどを思い浮かべるとわかりやすいけれど、起伏おかまいなしで坂道が多い。

○ スクラントン (ペンシルベニア州) - Wikipedia

戦前には、炭鉱の街、鉄鋼の街、絹織物の街として栄えたようですが、戦後は衰退し人口も半減したみたいです。
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スクラントンの街を Google ビューで暫しの間見て廻ったんだけれど、
モータリゼーションに合せた 碁盤目街区は一度衰えると劣化スピードが半端ないな! と痛感。

  - ヒューマン・スケールの欠如。 栄えている時にはその欠点に気付かない。
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  - まるで護岸をコンクリートで固めてしまった河川みたい、が一番わかりやすい説明かもしれない。

おそらくスクラントンも地場産業が街景にも溢れていた時は賑やかだったんだろうなぁとは思うのだけれど。
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さて、日本の地方都市の区画整理もほぼ碁盤目(グリッド)でやられちまいました。

  - 震災で壊れた神戸の再生区画整理地も見に行きましたが、私は再び歩きまわることはないでしょう。

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そのスクラントンを Google ビューでちょろちょろと覗きつつ、他の街の様子も思い浮かべながら、つらつら思うに、
街を歩いていてもその町の産業が見えてこない処って魅力に欠けるなぁ!と。

  - 他所の人間ほどその辺敏感なのかもしれません。

とすると、どん詰まりで酸欠状態の今、街つくりに求められていること は、

★ その町ならではの 「 地場の産業 」 が棲みついてくれるような 「 床 」 つくり

な動きなんじゃないのかなぁ、と思えるのです。

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ワークショップなんかやれれば面白い展望が開けるかもしれませんよねぇ。




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