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2-10「大丸跡地」再考:ロバート・ザイオンを知っていますか?

2013年05月27日

     -  おことわり
     -  
     -  「 都城まん中が公園 project 」 は、私 Kashiwa★da による個人的思索による街づくり計画案です。
     -  ・・・
     -  文章によるだけの概念的なものでは充分な伝達が困難だと考えますので、
     -  現実の都城の地理を利用して、私の欲する 「 都城 」 の将来の街景の絵を紡いでいきたいと思います。
     -  その為の手法として、規制をせず地図上のあらゆる敷地に勝手なプランを描くこと、
     -  この時に権利関係、法規関係、金銭関係等は無視してしまうことをお許し願いたいと存じます。
     -  
     -  読んで下さった方で、何か感じ考え思うこと等何でも教えて頂けると助かります。
     -  ※最終形が決まっている訳ではありません。その都度修正しつつ Version をアップしていく考えです。



各地の地方都市、どこへ出かけて行ってもかつての賑わいを感じることはできません。
帰省時にインターを下りてからの都城の街も同様で、いつもひどく落ち込んでしまいます。

  - かつての中央通りの賑わいが目に焼きついているだけに残念で仕方ありません。
  - しかしそんな郷愁なんて街の賑わいを取り戻すことには何の力にもならぬことは明らかです。

もう二度と記憶の中にあるあの街を再現することはないでしょうし、そのような試みもおそらく失敗するでしょう。
でも、異なった性格の賑わいを持つ街であれば創り出すことができるかも、なんてことは夢見ます。
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そんなわけで、現在の都城の 街を異なった視点から眺めてみる必要がある だろうと考えたわけです。

怒らないでください。
長い間悶々としてようやく気付いたのは 街の埃っぽさ でした。

  - 道路沿線から潤いが消えてしまっているのです。

原因はいろいろと考えられます。

  建物が取り壊され更地となった土地やアスファルトで覆われてしまった駐車場、人の気配を亡くした家々。
  多用されているブロックやスレートなどのセメント系建材や、更には無人化したが故の長年の汚れ具合。
  色彩を失ってしまった灰色の街からは生気も失せましょう。それは道理です。

しかしながら、そのような為す術のない原因を探ったところで私自身まったく面白くありません。
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と、年を追う毎に 街の中から 「 緑 」 が失われてしまっている 現実です。
それは 区画整理された街中心部 であからさまに顕在化しています。


   
   クリックで拡大:2890*1750pxl
  - goo地図 をキャプチャして利用、赤丸場所は旧大丸。
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  - 都城の航空写真を見るには goo地図 が最も実用的。Google は拡大写真なし、Yahoo は斜め見写真。
  - 自分で見たい人はこちらへ
 ○ goo地図 - 都城


個々の家々を見ていくと、区画整理をされていないところには「緑」が残されていることがわかります。

  - また遺憾なことに、使えるお金の問題でしょう、大都市ほど街中の緑は豊かなのです。
  - 街路樹、分離帯や歩道の植え込み、道路舗装等々絶えず人の手が入りますので当然といえば当然ですが。

ところで私が都城で過したのは’78年が最後でした。街は本当に賑やかで活気に満ちていました。
ええ、本来 賑わいそのものに 「緑」 の存在など必要ない のです。
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が、「そこにあった営みが一つ、二つと抜けていった時はどうする?」 への問題はおざなりです。
そこに新たな営み、店であれば万々歳ですが、が埋まればよいのですがそうはいかないのです。

  - シャッター街化した地方都市にあっては過去の残像の延線上にはもはや答がないと考えねばなりません。
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  - 更には、区画整理をやってしまった地方都市で成功している街がないことは誠に腹立たしい現実です。
  - 通過交通車、云わば通り抜けしたい人に恩恵を与えただけのところが多すぎます。
  - 街は通り過ぎる車を眺めるための場所ではありません。

別のベクトル志向で街を創り出し、全く新たな街の像で潤い・活気を 勝ち得るべきと提案します。

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御存知の方も多いでしょうが、
今年の年初に市は 「 都城市みどりと景観のまちづくり計画 」 の策定に向け市民の意見を求めていました。

  ○ 都城市みどりと景観のまちづくり計画(案)に対する意見募集の結果について
  - 残念ながら私は市民ではありませんので意見しておりません。

計画内容を拝見した限りでは、都市部での 「 風致地区 」 制度を発展させたもののように見受けられます。

  ○ 風致地区 - Wikipedia
  ○ 風致地区ってなに? [不動産売買の法律・制度] All About

大都市では高度成長期より街中の開発は元より周辺地域への過度のスプロール化開発が進みましたから、
残された自然環境を保護しようという気運が高まったわけです。

  - その多くは丘陵部です。歩けば 「風致地区」 の看板があるので規制地区であることが一目でわかります。
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  - 歯痒くも行政的に打てる手立てはこのような条例規制しかないでしょうが、
  - 結果的には厳しい規制を掛けられた地区は今や緑に包まれた高級住宅地となっています。

一方地方都市にあっては周囲が自然だらけですから、そういった意識が掛けていたのでしょう。
日本のほとんどの地方都市は都城の現状と何ら変わりません。似たような風景が拡がってしまいました。

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ですが 「 風致地区制度 」 はそのような現状を正面から打破できる制度ではありません。
結局は建築主、開発者、更には住人一人ひとりの意識の持ち様が鍵になるのだと感じます。

例えば小布施の町なんか散策すると、「緑」に対する意識の高さに感服せざるを得ません。

  - 私の学生時代には既にまちづくりが動き出していたと記憶します。30年前のことになります。

   
   大きな地図で見る



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ロバート・ザイオン が、ニューヨークの小さな敷地にポケット・パークを設計したのは 1967年 のことでした。

 ○ Wikipedia - ペイリー・パーク
 ○ Google 画像検索 - Paley Park

   
   クリックで当該ページを開きます


無味乾燥なコンクリート・ジャングルと揶揄される摩天楼の中にちっぽけながらも 「 潤い 」 がもたらされたわけです。
今となっては珍しくともなんともないコンセプトですが、このペイリー・パークこそはポケットパークの先駆者でした。

  - 過去の延長線上志向に囚われていたならば、そこに新しい建物を建てようとしたでしょう。
  - その後、この画期的な試みはあらゆる都市で試みられることとなります。

但し、大都市に於いて有効だった手法が地方都市に於いても有効であるとは限りません。
何故ならば、ペイリーパークはその三方を壁で仕切り静謐で閉じた空間を提供することにその真髄があるからです。

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だからと言って、地方都市でこのコンセプトが全く無意味かと言うとそうでもないと考えます。
閉じた空間を 「 開いた空間 」 へと変換 させればどうなるでしょう。
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今、私が咄嗟に思い付く街に グラナダ があります。

  - グラナダと聞いてもピンと来ない? 「 アルハンブラ宮殿のある街 」 ではどうでしょう。
  - アルハンブラ宮殿は街の東にある丘陵部に建っています。

観光地的にはその足元にある白いパラソルがズラリと並ぶ ヌエバ広場 が有名ですが、
今回私の一押しはこちら、トリニダード広場 です。

  - プラタナスだと思いますが、一ブロックが 「緑」 の公園となっています。
  - その周囲は道を挟んでオーニングを掛けたカフェが 「緑」 に向かい合って建ち並んでいます。

今はグーグル・ビューがあるので便利になりました。是非覗いてみてください。

  - そんなもん、わざわざ覗くかよっ!の人のために、グーグル・ビューをキャプチャーしたものもアップします。
  - わざわざ覗くかよっ!の人はどうぞ。


   
   大きな地図で見る


   

   クリックで拡大:1900*3180pxl


ここには日本の 地方都市が失ってしまった街の 「潤い」 へのヒント があるように思います。

  - 特に区画整理をやってしまった街への。

この公園は自分が主になるというポジションにはありません。
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まずは周りを活かすための存在、言わばバイ・プレイヤー的な役回りなのですが、
しかしお互いが向かい合う連携を高めて一空間として成立し、そのポテンシャルを増強している好例に思えます。

  - グーグル・ビューを見た人は、ついでに公園南西の角か南東の角から南に歩いてみてください。
  - 日本の地方都市から失われた素敵な商店街が楽しげに続いています。
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  - 「車」 の扱い方ひとつでどう街が成長していくのか、を考えずにはいられません。

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ちなみに、公園の一辺の長さが大丸本館の奥行きの長さとほぼ同じ であることを申し添えておきます。
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さて次回記事では、私の個人的な 「大丸跡地プラン ver.2」 を描こうと思います。

  - 「大丸跡地プラン ver.1」 はこれでした。
  -  ○ 4-4[仮想プラン] 旧大丸・寿屋に「食のホール」を埋込む
  -  ○ 4-10[仮想プラン] 炙る肉の匂いと煙で包む「食のホール」



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