2011年09月20日
3-4:都城の顔 「牛肉・豚肉 」
もう30年は経つでしょうか、初めて 近江八幡市 を訪ねて時のことです。
- 近江八幡は滋賀県にある街です。 ○ 近江八幡市 - Wikipedia
- ・・・
- 現在は合併したようですが東隣の安土町に今は跡形も無い 安土城 を見に。
-
-
-
- 「 復元イラスト 中世の城と合戦 - 藤井尚夫著 」 表紙 安土城復元イラスト
- おそらく東から西を見ている画。城後方に見えているのが西の瑚でしょう。
城の縄張りやその城下に創られる街並への関心から訪ねたはずなのですが、
それ以上似に、今もその記憶を鮮明に残している事柄があります。
・・・
それは、昼飯を食おうと近江八幡の街をぶらついていて見つけた ステーキ屋 です。
- のぼりだったか看板だったか、店先に 「 近江牛 」 の文字。
「 近江牛 」 はやはり美味いねぇ!ということではなくて、
そのステーキ屋が隣に店を構えていた肉屋さんの店だったことに感心したのでした。
- 全国津々浦々の 「 食の名産品 」 も収穫され運ばれそして食されるが普通でしょうが、
- 例えば、漁獲された 「 魚 」 は都市へ運ばれもしますが地元でも消費されます。
- 当り前のことです。昔から港町だけは名産品のノボリがはためいているもんでした。
-
- - 下関で 「 ふく 」 を食わずしてどうしましょう。
- - 佐賀関で 「 あじ、さば 」 を食わずしてどうしましょう。
- - 高知で 「 かつを 」 を食わずしてどうしましょう。
- - 明石で 「 たい、たこ 」 を食わずしてどうしましょう。
- - 桑名で 「 はまぐり 」 を食わずしてどうしましょう。
「 魚 」 が発する地元消費の考えに比較すると、他の産品のそれは何故か弱いものです。
ところが、流石に 「 近江牛 」 ともなると 地元で食わすんだなぁ! と妙に感じ入ったわけです。
- それも肉屋さんが店の横でまるでコロッケ売るようにサラッとステーキ屋を。
・・・・・・
・・・・・・
実はそこには布石がありまして、その数年前に紀州半島一周のバイクツーリングをした時の記憶です。
京都から国道1号線を時計周り、三重県の津市を過ぎて国道23号線を南下して暫くすると、
もう堪らないくらいのいい匂いが道に、街中に漂って います。
な、な、何だ? ・・・ そこが 松阪 でした。
- 流石に 「 松阪牛 」 ともなるとババ~ンと 地元で食わすんだなぁ!と驚嘆したわけでした。
兎にも角にも、これらの県の 牛肉の消費量 が半端ないのは御覧の通りで、
クリックで当該サイトを開きます
○ 都道府県別統計とランキングで見る県民性 - 牛肉消費量ランキング
しかし考えても御覧なさい、家庭でも多少は多めに食しているかもしれませんが、
おそらくこの数字には観光客の食している 「 牛肉 」 もカウントされているはずなのです。
この事実は、じ、つ、に、侮れぬ力です。
食のブランド は 「 地場 」 に根を張ってこそのブランド だと思い知らされるばかりです。
- ちなみに宮崎県の数値はそれらの県のおよそ 2/3 にしか過ぎません。
「 ( 訪れた人に ) その地で採れたものをその地で食べさせる 」
言うならば、産地直食 です。これ以上の食の贅沢ってもんもないのではないでしょうか。
- 残念ながら、私は都城で過した年月にそのような街の姿を見ることはありませんでした。
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
さて消費量は以上のとおりなのですが、生産量 」 は?と問えば、都城は最大の生産地であることが判明します。
○ 農林水産省 > 統計情報 > 分野別分類/作付面積・生産量、被害、家畜の頭数など > 畜産統計調査
の、[ 市町村別データ 平成18年 ] を覗いてみることにします。
クリックで拡大:1110*4670pxl
- 農林水産省報告書から部分抜出、加色
県単位で見ますと北海道が飛びぬけていますが、市町村単位になりますとダントツで都城がトップなのがわかります。
- 今回チェックしていた項目は、「 飼育頭数 」 です。
- ・・・
- ちなみにトップ8を列挙しておくと、
- 1 ● 都城市 : 67,000 頭
- 2 ● 鹿屋市 : 43,900 頭
- 3 ● 菊池市 : 34,500 頭
- 4 ● 曽於市 : 34,400 頭
- 5 ● 小林市 : 27,500 頭
- 6 ● 指宿市 : 27,400 頭
- 7 ● えびの市 : 26,200 頭
- 8 ● 石垣市 : 25,800 頭
都城と言わず、隣接する市が軒並みリストアップされています。正に、この地は肉牛の一大生産地の名に恥じません。
・・・・・・
・・・・・・
ところで上記表に 「 豚の飼育頭数 」 も併記されていたのでお気づきかと思いますが、こちらも No.1 です。
- - ちなみにトップ8を列挙しておくと、
- - 1 ● 都城市 : 376,100 頭
- - 2 ● 鹿屋市 : 283,300 頭
- - 3 ● 鉾田市(茨城) : 201,000 頭
- - 4 ● 曽於市 : 185,100 頭
- - 5 ● 旭市(千葉) : 182,300 頭
- - 6 ● 川南町 : 141,60027,400 頭
- - 7 ● 大口市(現 伊佐市) : 139,400 頭
- - 8 ● 志布志市 : 113,200 頭
-
- 気になるので、消費量も調べておきましょう。
-
- クリックで当該サイトを開きます
- ○ 都道府県別統計とランキングで見る県民性 - 豚肉消費量ランキング
昨今、「 第六次産業 」 なる言葉が盛んに言われるようになりました。
○ 第六次産業 - Wikipedia
農産物もまだ90年代も半ばまでなら作って送り出すだけでよかったかもしれません。
しかしそこから一歩前に踏み出すためには、「 地場で食す ( 食わす ) 」 ステージが求められているように感じます。
- 言うのが憚られますが、都城は昔っからそこが欠けています。
街の真ん中に 「 都城牛 」 「都城豚 」 「 都城牛 」 「都城豚 」 「 都城牛 」 「都城豚 」 の看板をキラリと煌かせ、
ヨダレが垂れて仕方が無いくらいに旨そうな肉の匂いでも漂わせるくらいでなければ!
と、敢えて言わせて貰います。 何てったって日本一 なんですから。
- これはシャッター街を見た他所の人間の言 ・・・ 「 本当に日本一? 」
- う~ん、くやしいなぁ。
- 近江八幡は滋賀県にある街です。 ○ 近江八幡市 - Wikipedia
- ・・・
- 現在は合併したようですが東隣の安土町に今は跡形も無い 安土城 を見に。
-
-
-
- 「 復元イラスト 中世の城と合戦 - 藤井尚夫著 」 表紙 安土城復元イラスト
- おそらく東から西を見ている画。城後方に見えているのが西の瑚でしょう。
城の縄張りやその城下に創られる街並への関心から訪ねたはずなのですが、
それ以上似に、今もその記憶を鮮明に残している事柄があります。
・・・
それは、昼飯を食おうと近江八幡の街をぶらついていて見つけた ステーキ屋 です。
- のぼりだったか看板だったか、店先に 「 近江牛 」 の文字。
「 近江牛 」 はやはり美味いねぇ!ということではなくて、
そのステーキ屋が隣に店を構えていた肉屋さんの店だったことに感心したのでした。
- 全国津々浦々の 「 食の名産品 」 も収穫され運ばれそして食されるが普通でしょうが、
- 例えば、漁獲された 「 魚 」 は都市へ運ばれもしますが地元でも消費されます。
- 当り前のことです。昔から港町だけは名産品のノボリがはためいているもんでした。
-
- - 下関で 「 ふく 」 を食わずしてどうしましょう。
- - 佐賀関で 「 あじ、さば 」 を食わずしてどうしましょう。
- - 高知で 「 かつを 」 を食わずしてどうしましょう。
- - 明石で 「 たい、たこ 」 を食わずしてどうしましょう。
- - 桑名で 「 はまぐり 」 を食わずしてどうしましょう。
「 魚 」 が発する地元消費の考えに比較すると、他の産品のそれは何故か弱いものです。
ところが、流石に 「 近江牛 」 ともなると 地元で食わすんだなぁ! と妙に感じ入ったわけです。
- それも肉屋さんが店の横でまるでコロッケ売るようにサラッとステーキ屋を。
・・・・・・
・・・・・・
実はそこには布石がありまして、その数年前に紀州半島一周のバイクツーリングをした時の記憶です。
京都から国道1号線を時計周り、三重県の津市を過ぎて国道23号線を南下して暫くすると、
もう堪らないくらいのいい匂いが道に、街中に漂って います。
な、な、何だ? ・・・ そこが 松阪 でした。
- 流石に 「 松阪牛 」 ともなるとババ~ンと 地元で食わすんだなぁ!と驚嘆したわけでした。
兎にも角にも、これらの県の 牛肉の消費量 が半端ないのは御覧の通りで、
クリックで当該サイトを開きます
○ 都道府県別統計とランキングで見る県民性 - 牛肉消費量ランキング
しかし考えても御覧なさい、家庭でも多少は多めに食しているかもしれませんが、
おそらくこの数字には観光客の食している 「 牛肉 」 もカウントされているはずなのです。
この事実は、じ、つ、に、侮れぬ力です。
食のブランド は 「 地場 」 に根を張ってこそのブランド だと思い知らされるばかりです。
- ちなみに宮崎県の数値はそれらの県のおよそ 2/3 にしか過ぎません。
「 ( 訪れた人に ) その地で採れたものをその地で食べさせる 」
言うならば、産地直食 です。これ以上の食の贅沢ってもんもないのではないでしょうか。
- 残念ながら、私は都城で過した年月にそのような街の姿を見ることはありませんでした。
・・・・・・
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さて消費量は以上のとおりなのですが、生産量 」 は?と問えば、都城は最大の生産地であることが判明します。
○ 農林水産省 > 統計情報 > 分野別分類/作付面積・生産量、被害、家畜の頭数など > 畜産統計調査
の、[ 市町村別データ 平成18年 ] を覗いてみることにします。
クリックで拡大:1110*4670pxl
- 農林水産省報告書から部分抜出、加色
県単位で見ますと北海道が飛びぬけていますが、市町村単位になりますとダントツで都城がトップなのがわかります。
- 今回チェックしていた項目は、「 飼育頭数 」 です。
- ・・・
- ちなみにトップ8を列挙しておくと、
- 1 ● 都城市 : 67,000 頭
- 2 ● 鹿屋市 : 43,900 頭
- 3 ● 菊池市 : 34,500 頭
- 4 ● 曽於市 : 34,400 頭
- 5 ● 小林市 : 27,500 頭
- 6 ● 指宿市 : 27,400 頭
- 7 ● えびの市 : 26,200 頭
- 8 ● 石垣市 : 25,800 頭
都城と言わず、隣接する市が軒並みリストアップされています。正に、この地は肉牛の一大生産地の名に恥じません。
・・・・・・
・・・・・・
ところで上記表に 「 豚の飼育頭数 」 も併記されていたのでお気づきかと思いますが、こちらも No.1 です。
- - ちなみにトップ8を列挙しておくと、
- - 1 ● 都城市 : 376,100 頭
- - 2 ● 鹿屋市 : 283,300 頭
- - 3 ● 鉾田市(茨城) : 201,000 頭
- - 4 ● 曽於市 : 185,100 頭
- - 5 ● 旭市(千葉) : 182,300 頭
- - 6 ● 川南町 : 141,60027,400 頭
- - 7 ● 大口市(現 伊佐市) : 139,400 頭
- - 8 ● 志布志市 : 113,200 頭
-
- 気になるので、消費量も調べておきましょう。
-
- クリックで当該サイトを開きます
- ○ 都道府県別統計とランキングで見る県民性 - 豚肉消費量ランキング
昨今、「 第六次産業 」 なる言葉が盛んに言われるようになりました。
○ 第六次産業 - Wikipedia
農産物もまだ90年代も半ばまでなら作って送り出すだけでよかったかもしれません。
しかしそこから一歩前に踏み出すためには、「 地場で食す ( 食わす ) 」 ステージが求められているように感じます。
- 言うのが憚られますが、都城は昔っからそこが欠けています。
街の真ん中に 「 都城牛 」 「都城豚 」 「 都城牛 」 「都城豚 」 「 都城牛 」 「都城豚 」 の看板をキラリと煌かせ、
ヨダレが垂れて仕方が無いくらいに旨そうな肉の匂いでも漂わせるくらいでなければ!
と、敢えて言わせて貰います。 何てったって日本一 なんですから。
- これはシャッター街を見た他所の人間の言 ・・・ 「 本当に日本一? 」
- う~ん、くやしいなぁ。
2011年09月09日
3-3:都城の顔 「弓 - 竹」 -2
前回は 「 弓 (竹弓) 」 の生産量が全国の9割を占めていること、
またその特質を活かした催し 「 都城弓まつり : 全国弓道大会 」 について書きました。
・・・
ところが、都城の街にはその材料である「竹」の存在を感じることのできないもどかしさがある、
と書いたところで一旦締めまして、今回に引き継ぐことにしました。
- 都城が良質な「真竹」の産地であったから今があるわけですが、
- その肝心の「 真竹の竹林 」 は一体どこに 隠れているのだろう?の思い。
クリックで拡大:1300*900pxl
さて、そもそもの 「 竹 」 の生産量も気になるところですので、
前々回 ○ 3-1:都城の顔 「木材 - 杉」 で紹介した 農林水産省 「 林業 / 主要品目別産出額 」 を再掲します。
- 今回は「杉」の項目ではなく、「竹」に赤丸を加筆 しています。
クリックで拡大:1590*1330pxl
- 農林水産省報告書に加筆
表は県単位なんですが、なんと 宮崎県は 「 0 」 です。
- 「 - 」 の表記ではありませんから、単位 1,000 万円に届かず切り捨てということでしょうけれど。
なんだか拍子抜けしてしまう数字ではありますね。
・・・・・・
・・・・・・
しかし、街おこしにはイメージ構築も 大きな戦略の一つであるはずです。
私は社会人になって最初に住んだのが 長岡京市 という街でした。
○ Wikipedia - 長岡京市
京都の 嵐山 に 竹林 があります。
- 観光名所でもありますし、ドラマ等の背景でも目にしますからその風景はよくご存知でしょう。
クリックで検索ページを開きます
○ Google 画像検索 : 京都嵐山 竹林
実は京都の西にある嵐山から南に下っていく山沿いには竹林がずっと続いているのです。
そして当然の如く 長岡京の街の西にも見事な竹林 が拡がっています。
クリックで拡大:1200*1200pxl
- Google Maps をキャプチャ。左:地図、右:航空写真
地図中 「 長岡天神 」 とあるのが阪急電車の駅で街の中心になります。
街の西に、航空写真が判りやすいですね、黄緑色に見えているところが竹林 です。
- 私が住んでいた頃に比べるとかなり宅地開発が進んでしまったようです。
- JRの駅名がまだ 「 神足 (こうたり) 」 という名前でした。
-
- 話は大きくそれますが長岡京のついでに。
- ・・・
- 長岡京の南に 「 山崎 」 という町があります。 (上地図の下部に)
- ウィスキーが好きな人なら思い当たることと思いますが、サントリー山崎の 「 山崎 」 です。
- 或いは、お茶をやられる方なら国宝茶室 「 待庵 」 のあるところです。
- ○ 4trave.jp - 雨の国宝茶室「待庵」へ
- はたまた、地図上右下を横切っている川、淀川に迫るように西から大きく張り出してきている山、
- この山が 「 天下分け目の天王山 」 でその名も有名な天王山。山というより丘ですが。
- ○ Wikipedia - 山崎の戦い
竹林の中を走る道路をゆったりとバイクで流すとそれはそれは爽快この上ないものでした。
・・・
私にとっては本当に 長岡京は竹の街 でした。
それはただ竹林の景色だけの印象によるものではありません。
上に Wikipedia の長岡京市ページのリンクを貼ったので見て頂ければ判りますが 「 筍 」 の産地 なのです。
況してや 「 錦水亭 」 という 筍のフルコースを食べられる料亭 があります。
- 長岡天神横にある池に張り出すように和風建築が並んでいます。
- ○ 錦水亭
- 時代劇の風景 / ロケ地探訪 なるサイトも面白いかったのでリンクを貼っておきます。
- ○ 時代劇の風景 / ロケ地探訪 - 長岡天満宮
・・・・・・
・・・・・・
都城でも 「 筍のフルコースくらい食わせろ! 」 ということではありません。
せっかく 「 弓 」 という特産品があるのですから、そこからイメージする 「 竹 」 に焦点を 当ててみる、・・・
否、都城に全く門外漢の人にもこれでもかと イメージをたたみ掛けるくらいの術 も必要ではないか、
と思えて仕方がありません。 それだけに、折角の 「 弓 」 が実にもったいないなぁと感じざるを得ません。
クリックで拡大:900*1300pxl
- これは名古屋郊外にある緑地公園に設けられた竹林の小路
全国から弓を曳きにわざわざやって来てくださる方々にとっては尚更です。
生涯忘れることのないお土産にもなりましょう。
・・・
そこで次回には私の考える 都城の街真ん中の 「 仮想プラン 」 一発目を描きたいと考えています。
またその特質を活かした催し 「 都城弓まつり : 全国弓道大会 」 について書きました。
・・・
ところが、都城の街にはその材料である「竹」の存在を感じることのできないもどかしさがある、
と書いたところで一旦締めまして、今回に引き継ぐことにしました。
- 都城が良質な「真竹」の産地であったから今があるわけですが、
- その肝心の「 真竹の竹林 」 は一体どこに 隠れているのだろう?の思い。
クリックで拡大:1300*900pxl
さて、そもそもの 「 竹 」 の生産量も気になるところですので、
前々回 ○ 3-1:都城の顔 「木材 - 杉」 で紹介した 農林水産省 「 林業 / 主要品目別産出額 」 を再掲します。
- 今回は「杉」の項目ではなく、「竹」に赤丸を加筆 しています。
クリックで拡大:1590*1330pxl
- 農林水産省報告書に加筆
表は県単位なんですが、なんと 宮崎県は 「 0 」 です。
- 「 - 」 の表記ではありませんから、単位 1,000 万円に届かず切り捨てということでしょうけれど。
なんだか拍子抜けしてしまう数字ではありますね。
・・・・・・
・・・・・・
しかし、街おこしにはイメージ構築も 大きな戦略の一つであるはずです。
私は社会人になって最初に住んだのが 長岡京市 という街でした。
○ Wikipedia - 長岡京市
京都の 嵐山 に 竹林 があります。
- 観光名所でもありますし、ドラマ等の背景でも目にしますからその風景はよくご存知でしょう。
クリックで検索ページを開きます
○ Google 画像検索 : 京都嵐山 竹林
実は京都の西にある嵐山から南に下っていく山沿いには竹林がずっと続いているのです。
そして当然の如く 長岡京の街の西にも見事な竹林 が拡がっています。
クリックで拡大:1200*1200pxl
- Google Maps をキャプチャ。左:地図、右:航空写真
地図中 「 長岡天神 」 とあるのが阪急電車の駅で街の中心になります。
街の西に、航空写真が判りやすいですね、黄緑色に見えているところが竹林 です。
- 私が住んでいた頃に比べるとかなり宅地開発が進んでしまったようです。
- JRの駅名がまだ 「 神足 (こうたり) 」 という名前でした。
-
- 話は大きくそれますが長岡京のついでに。
- ・・・
- 長岡京の南に 「 山崎 」 という町があります。 (上地図の下部に)
- ウィスキーが好きな人なら思い当たることと思いますが、サントリー山崎の 「 山崎 」 です。
- 或いは、お茶をやられる方なら国宝茶室 「 待庵 」 のあるところです。
- ○ 4trave.jp - 雨の国宝茶室「待庵」へ
- はたまた、地図上右下を横切っている川、淀川に迫るように西から大きく張り出してきている山、
- この山が 「 天下分け目の天王山 」 でその名も有名な天王山。山というより丘ですが。
- ○ Wikipedia - 山崎の戦い
竹林の中を走る道路をゆったりとバイクで流すとそれはそれは爽快この上ないものでした。
・・・
私にとっては本当に 長岡京は竹の街 でした。
それはただ竹林の景色だけの印象によるものではありません。
上に Wikipedia の長岡京市ページのリンクを貼ったので見て頂ければ判りますが 「 筍 」 の産地 なのです。
況してや 「 錦水亭 」 という 筍のフルコースを食べられる料亭 があります。
- 長岡天神横にある池に張り出すように和風建築が並んでいます。
- ○ 錦水亭
- 時代劇の風景 / ロケ地探訪 なるサイトも面白いかったのでリンクを貼っておきます。
- ○ 時代劇の風景 / ロケ地探訪 - 長岡天満宮
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都城でも 「 筍のフルコースくらい食わせろ! 」 ということではありません。
せっかく 「 弓 」 という特産品があるのですから、そこからイメージする 「 竹 」 に焦点を 当ててみる、・・・
否、都城に全く門外漢の人にもこれでもかと イメージをたたみ掛けるくらいの術 も必要ではないか、
と思えて仕方がありません。 それだけに、折角の 「 弓 」 が実にもったいないなぁと感じざるを得ません。
クリックで拡大:900*1300pxl
- これは名古屋郊外にある緑地公園に設けられた竹林の小路
全国から弓を曳きにわざわざやって来てくださる方々にとっては尚更です。
生涯忘れることのないお土産にもなりましょう。
・・・
そこで次回には私の考える 都城の街真ん中の 「 仮想プラン 」 一発目を描きたいと考えています。
2011年09月07日
3-2:都城の顔 「弓 - 竹」 -1
「 弓 」 と言えばそれが何の話題であったのか、
私が子供の頃からテレビの地方ニュースなどで度々取上げられていました。
近所の製作場の竹のカシャカシャと擦れる音を聞いていたからでしょう、強く記憶に残っています。
・・・
ですから、都城が 「 弓 」 の産地 であることの認識は少なからず持っていたわけなんですが、
何とその 生産量 (竹弓) の 実に 9割 をも占めているとは。 まったくこの独占ぶりには驚かされます。
クリックで当該サイトを開きます
○ 日本吉 nippon-kichi : 都城大弓 Miyakonojou-daikyu
宮崎県のHPにも紹介ページがありました。
○ 宮崎県の伝統的工芸品 : 武道具・伝統の技
・・・・・・
・・・・・・
そんな独占的一大産地ですから当然の如く機運が高まったのだろうと想像しますが、
昭和63年から 「 都城弓まつり 」 として 全国弓道大会 が開催されているとのこと。
- 今年が第24回大会。
- 私が都城を離れて十年以上経ってからの開催なので、残念ながら不知でした。
ちょうど桜の季節に 全国から2,500人あまりの人が集まる とのことですから、
都城の街がどうのような化学変化を起こしているのか興味の湧くところです。
クリックで当該サイトを開きます
○ 都城観光協会 : 観光瓦版3月号
クリックで当該サイトを開きます
○ 九州観光推進機構/九州旅ネット : 都城弓まつり 全国弓道大会(2011)
・・・・・・
・・・・・・
ところで、都城が何故これ程の 「 弓 」 の産地になったのでしょうか?
なんだかそこに ・・・ これからの都城の 街づくりのヒント があるような気もします。
「 都城弓製造業協同組合 」 のHPに次の記述がありました。
これは、この地が良質な竹に恵まれていた何よりの証かと考えます。
クリックで当該サイトを開きます
○ 都城弓製造業協同組合 > 都城大弓の歴史
HP内の 「 原材料の話 」 のページに、材料は 「 真竹 」 とあります。
しかし、私にはそれを想像できるような真竹の 竹林の景色 の記憶がとんとないのです。
- 三股とか安久に筍を貰いに行った記憶がかすかにあるくらい。
材料を確保するには竹林の整備はかなりしっかりとなされているものと考えます。
う~ん、「 真竹の竹林 」 は一体どこに 隠れているのでしょう?
・・・・・・
・・・・・・
いえいえ 「 真竹の竹林 」 だけでなく、
ここに 「都城の顔」の一つが隠れている 気がしてなりません。
- せっかく 「 弓 」 生産9割なんて素晴らしい特質を持っているというのに。
もったいない話です。
・・・ と、またまた話は長くなりそうなので、続きは次回に持ち越します。
私が子供の頃からテレビの地方ニュースなどで度々取上げられていました。
近所の製作場の竹のカシャカシャと擦れる音を聞いていたからでしょう、強く記憶に残っています。
・・・
ですから、都城が 「 弓 」 の産地 であることの認識は少なからず持っていたわけなんですが、
何とその 生産量 (竹弓) の 実に 9割 をも占めているとは。 まったくこの独占ぶりには驚かされます。
クリックで当該サイトを開きます
○ 日本吉 nippon-kichi : 都城大弓 Miyakonojou-daikyu
宮崎県のHPにも紹介ページがありました。
○ 宮崎県の伝統的工芸品 : 武道具・伝統の技
・・・・・・
・・・・・・
そんな独占的一大産地ですから当然の如く機運が高まったのだろうと想像しますが、
昭和63年から 「 都城弓まつり 」 として 全国弓道大会 が開催されているとのこと。
- 今年が第24回大会。
- 私が都城を離れて十年以上経ってからの開催なので、残念ながら不知でした。
ちょうど桜の季節に 全国から2,500人あまりの人が集まる とのことですから、
都城の街がどうのような化学変化を起こしているのか興味の湧くところです。
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○ 都城観光協会 : 観光瓦版3月号
クリックで当該サイトを開きます
○ 九州観光推進機構/九州旅ネット : 都城弓まつり 全国弓道大会(2011)
・・・・・・
・・・・・・
ところで、都城が何故これ程の 「 弓 」 の産地になったのでしょうか?
なんだかそこに ・・・ これからの都城の 街づくりのヒント があるような気もします。
「 都城弓製造業協同組合 」 のHPに次の記述がありました。
・・・ 都城地方は弓作りが盛んでしたが、明治時代に入って鹿児島県川内地区から、楠見善治が弓の材料を求めて、来住したことをきっかけとして、さらに発展しました。・・・「 弓の材料を求めて、~ 」 の一文に目が留まります。
※ 上記、「 都城弓製造業協同組合 」 HP記事より引用
これは、この地が良質な竹に恵まれていた何よりの証かと考えます。
クリックで当該サイトを開きます
○ 都城弓製造業協同組合 > 都城大弓の歴史
HP内の 「 原材料の話 」 のページに、材料は 「 真竹 」 とあります。
しかし、私にはそれを想像できるような真竹の 竹林の景色 の記憶がとんとないのです。
- 三股とか安久に筍を貰いに行った記憶がかすかにあるくらい。
材料を確保するには竹林の整備はかなりしっかりとなされているものと考えます。
う~ん、「 真竹の竹林 」 は一体どこに 隠れているのでしょう?
・・・・・・
・・・・・・
いえいえ 「 真竹の竹林 」 だけでなく、
ここに 「都城の顔」の一つが隠れている 気がしてなりません。
- せっかく 「 弓 」 生産9割なんて素晴らしい特質を持っているというのに。
もったいない話です。
・・・ と、またまた話は長くなりそうなので、続きは次回に持ち越します。